ゆめりあ
(C) namco

タイトル:
ゆめりあ
ジャンル:
3D恋愛アドベンチャー
ブランド:
ナムコ
対応OS:
PlayStation2
標準価格:
6800円
発売:
2003/04/24


ゆめりあ


16歳の誕生日を迎えた三栗智和はある夢を見ました。
現実とは異なる世界で1人の少女が
奇妙な敵と戦っているのです。
敵の攻撃によって傷つき、倒れる少女。
智和が手を取ると、突然少女の体は光を放ち始め、
まるで智和から力を得たかのように敵を撃退したのでした。

智和が目を覚ますと、なんと夢に出てきた少女が部屋にいました。
びっくりした智和は少女に話しかけてみますが、
少女が発する言葉は「もね」の一言のみ。
何とか夢の世界にもどそうとしていると、
そこに部屋のドアを開ける音が……。


「ゆめりあ」に気がついたのが2002年の11月下旬頃
アノ「ナムコ」が美少女ゲーム? しかも全編3Dときたもんだ。こりゃ〜ネタにするしかない!(笑)
当時の日記にはこんな事書いてます。

<ナムコの3D美少女ゲーム「ゆめりあ」>
ナムコ御乱心???
そんなこんなで(中略)ほとんどネットもみていなかったのですが出てきたようです。
3D恋愛アドベンチャー…ナムコが…脚本が黒田洋介さんで…そしておねえさん(井上喜久子さん、否:おねいさん)出演…メガネっこもいるでよ。某メーカー即死?!
某「3」にはほとんど興味ありませんけれど(すみません)、これには大いに興味あります。黒田洋介さんというと主にアニメ系の脚本などをされているのですが、私的には「R.O.D」と「おねがいティーチャー(おねてぃ)」なのです。OVA「ときめきメモリアル」脚本も黒田さんなんですけれど…

一応笑いネタとは扱ってないみたいです(^^;;;
しかし色々の情報が出だし、そして実際プレイを開始してみると今まで感じた先入観は一気に崩壊するのでありました。


<システム>
アドベンチャーパートとバトルパートの2つのパートを持ち、全11話で構成。物語の前半部分の各キャラクターの「好感度」によって物語後半(第9話以降)の個別キャラクターシナリオに分岐します。
2度目以降のプレイでは「第4話」から始めることが出来ます(キャラクターのシナリオ分岐が第4話〜第8話で決定されるため)。

アドベンチャーパートでは、基本的にキャラクターとの会話による選択と主人公(三栗智和:変更不可)の行動によって各キャラクターの「好感度」を上昇させるもので、ここでの好感度はバトルパートの能力にも影響を与えます。
バトルパートでは、主人公+最大女の子2人の出撃メンバーを決めて敵(フェイドム)と戦います。初めの内は女の子に指示が出来ず、女の子は個別に行動しますが、「好感度」が高くなると主人公から行動選択が可能となり、更に「好感度」が上がると主人公の力(女の子の体に触れることによって発動する)でパワーを増幅し攻撃できる「パワーチャージ」が行えるようになります。

セーブ・ロードは戦闘パートを除いていつでも可能(セーブロードにストレスをほとんど感じないところも「○」)で、1つ前に選択枝に戻ることも可能。既読スキップ、オールスキップ、バックログ等、基本機能はほぼ満足しています。
主人公を除く全編フルボイスで、どんな状況でもキャラクターが何らかの動作をしてます。


<キャラクター>
攻略可能なキャラクターは5人。攻略に必要な時間はおよそ4時間〜位でしょうか?
ただどんな場面でも動作しているので、それらに見入ってしまうともうちょっと時間がかかると思います。

・モネ(CV:有島モユ)
主人公が夢世界(モエラ)で出会った少女。夢世界で生まれ育ってきたため、言葉を話すことが出来ないが、身振りと「もね」という単語だけで精一杯感情を表現する。
個人的萌え言葉:「もね!!」
敵コア破壊必殺技:シャイニングNOVA

・吾妻みづき(CV:浅野真澄)
小学生以来ずっと、主人公と同じ学校に通うクラスメイト。主人公とは単なるクラスメイトの関係でしかなかったが、主人公が夢世界に行けるようになると急速に接近する。
個人的萌え言葉:「ヤダ、あんまり見ないで…」
敵コア破壊必殺技:フレアエクスプロージョン

・千条七瀬(CV:井上喜久子)
主人公が居候している、親戚の家の長女。子供の頃から主人公のことを知っており、加えておっとりした性格であるために、主人公に対して無防備なところがある。
個人的萌え言葉:「最優先事項よ」(笑)
敵コア破壊必殺技:ハイドロパニッシャー(ちょっとネタばれ?)

・千条九葉(CV:中山さち)
主人公が居候している、親戚の家の次女で外国暮らしをしていたが、帰国してきた。ちょっと生意気でトラブルメーカー的存在でもあるが実はナーバスな一面もあり…
個人的萌え言葉:「スバリ、甲斐性なし」
敵コア破壊必殺技:クラビティコレダー

・ねねこ(CV:仲西環)
主人公が街でよく出会う、謎の美少女。謎を問いかけては、謎解きをするのが好きなようで、様々な謎解きに付き合わされる。とにかく謎
個人的萌え言葉:「なのだ、なのだ、なのなのだ〜」
敵コア破壊必殺技:カラミティリッパー


<CG(3D)>
全編3D。とにかく動く動きまくる。
今まで美少女ゲームで3Dを採用したものというと「なんだか気持ち悪い」という印象でしかなかったのですが、「ゆめりあ」はそのような既成概念を見事に吹き飛ばし「本気でやりさえすればここまで出来る」ということを証明しています。
その一つ一つをいちいち語るのは煩わしい…
とにかく実際プレイして体感してみなさい!
の一言のみ。
とても今まで一度も本格的な美少女ゲームを作ったことのないメーカーとは思えませんです。
恐るべし、ナムコスタッフの萌えの追求…どっかのメーカーに爪の垢を煎じて飲ませたい位。

個人的欲を言えば「ビーチ」の時のように全編に渡って視点を自由に動かせるモードがあったらもっと良かったかな〜と(^^;;;


<音楽>
まずゲームを立ち上げてのオープニングテーマ「君がそばにいるから」の…
♪のばした手の中に確かなぬくもり
♪もう 一人きりじゃないから…
ってところが正にハートに「ズキューン」とくる訳ですよ。
場面場面に使用されている曲も的確だと思いますね。アドベンチャー前半のまったりとした日常、戦闘パートでの緊張感と必殺技攻撃、アドベンチャー後半での急変と見事だと思います。


<演出>
「動き萌え」は言わずもがな。この部分はいくら語っても尽きないのでパス。
バイブレーション機能なんかもあるんですが、日常アドベンチャーパートの驚きとかの演出はちょっとやり過ぎかな?と思ったり…


<シナリオ>
冒頭でも述べたとおり黒田洋介さんのもの。
前半のまったりムードからの急変については正に「黒田節」といったところでしょうか。前半は多少まどろっこしい雰囲気がありましたが、物語後半に入るととても途中で止められるような状態ではなくなったです。
設定資料集などによると、以前手がけた「ときめきメモリアルOVA」と「To HeartドラマCD」が「ゆめりあ」ゲームシナリオの基盤となっており、特に「To Heart」からの影響を強く受けているとのことですが、考えるに来須川系からのものにちょっと似ているかな?と思うフシもあり。

普通にプレイしているといつのまにか入っちゃう「七瀬シナリオ」にまず「うまさ」を感じますね。
個人的には好みをあると思いますが、先が判っちゃってても感動しちゃう「みづきシナリオ」が好きです。 それぞれのシナリオによって物語の全貌が見えてくるタイプで平均化しているのですが、その中で「九葉シナリオ」が他に比べてキャラクターの特性を活かしきれてないような気がして「ちょっと可哀想かな」とも思いました。


<総評>
開発スタッフの情熱が今までの常識を覆した快作。情熱を込めて作れば「3Dはキモイ」などと言わせないぞ〜

ほとんど戦略性がなくてクリア出来てしまったりする部分がある戦闘パートとか、「キャラクター的に幼いキャラの比率が高すぎるかな〜」という辺りで一般ゲーマーさんには手放しでお勧め出来ない所もありますが、美少女ゲームが好きならば是非ともプレイしておいて欲しい作品ですね。
実験作の意味合いも多少感じなくはありませんが、今後の美少女ゲームのあり方に確実に一石を投じたものになってると思います。
可能であれば次回作も作って欲しいですね…ということで頑張れナムコ!


<萌え>
すみません、やっぱ「みづき」です。「九葉」もキャラ的にはかなり好きなんですけれど…


<補遺>
ネタばれはしませんが、全部プレイを終えた後でちょっと思ったこと…それは、

「夢世界が悪意に満ちた存在であるだけなのはちょっと悲しいかな?」

それでこその「ビーチへGO!なのだ〜」や「おへそ萌えの戦闘コスチューム」であったのでしょうけれど、「フェイドム」を倒すことによって「夢世界」が治安が回復していくみたいな設定も個人的には欲しかったかな〜と。

ちなみに「ゆめりあ」の意味は「夢・エリア」。設定集を見ますと当初の題名は「ねこみみ袋」となってたようです。


(2003/07/21更新)


美少女ゲームレビューのトップに戻る。

ときめきアンテナライフのトップに戻る。

ご意見ご感想は()まで